【国土交通省 3D都市モデル整備事業(Project PLATEAU)】「ドローン自動航行によるインフラ点検」えちごトキめき鉄道上空のドローンフライト実証実験を実施しました

2023年11月21日、国土交通省 3D都市モデル整備事業(Project PLATEAU)「ドローン自動航行によるインフラ点検」えちごトキめき鉄道上空のドローンフライト実証実験を実施しました。

国土交通省では、3D都市モデルを整備し、全国波及と活用拡大を目指すプロジェクトPLATEAUを推進しています。この事業は、地方公共団体における3D都市モデルの整備・活用・オープンデータ化を推進し、新たな産業振興や社会課題の解決に貢献するものです。

令和5年度において、ドローンを用いたインフラ管理方法を検証するプロジェクト「ドローンを用いたインフラ管理システムの開発」が採択されています。3D都市モデルを活用し、ドローンによる鉄道施設の保守・点検システムを構築、ドローン活用によるインフラ施設の保守・点検業務の省力化を実現することを目指すものです。

鉄道の保守・点検業務は、各鉄道事業者が定める規定に則り、様々な観点で安全性の担保が必要なことから、多くの労力と時間が割かれています。その一方で、少子高齢化による就業者の減少、高スキル者の高齢化等が進む中、老朽化しつつあるインフラ施設の保守・点検業務の省力化が必要だと考えています。そこで、国土交通省 3D都市モデル整備事業(Project PLATEAU)の下で鉄道施設の保守・点検システムの構築に取り組んでいます。

PLATEAU事業において鉄道上空のドローン飛行は全国初の試みです。

実証実験概要
直江津駅〜春日山駅間の上空をドローンが飛行し、鉄道インフラ点検の作業省力化を検証します。

実証場所新潟県上越市 上越文化会館
(えちごトキめき鉄道 妙高はねうまライン 春日山駅)
日程11月21日 13時
実験内容3D都市モデルを活用したドローン施設点検として
1. 3D都市モデルのシステムへの取り込み
2. 鉄道上空を安全に飛行し、鉄道施設を撮影する飛行ルートの生成
3. ドローンによる架線柱、踏切施設の撮影検証
4. ドローンで撮影した写真をクラウドサーバに取り込み目視点検を行う検証
5. 鉄道車両位置を取得、飛行中のドローンとの接近検知、回避実証

3D都市モデルを用いた安全な航路生成
トラジェクトリーは、「Project Plateau 2022」、「Project Plateau 2023」、に参画し、3D都市モデルを用いたドローンの安全な航路の社会実装を目指しています。空間情報管理を軸とした安全な航路生成により、操縦者のスキルに依存することなくリアルタイムにルートを最適化することが可能となり、法令遵守や安全性の担保の観点からもドローン導入を促進します。

コンピューターのスクリーンショット

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自動的に生成された説明

事業実施体制

企業及び団体名役割
国土交通省 都市局 都市政策課事業主体3D都市モデル整備
株式会社トラジェクトリー鉄道点検システム開発ドローン運航管理、フライト
えちごトキめき鉄道株式会社実証フィールドご提供撮影協力
新潟県上越市実証協力3D都市モデルの整備に必要なデータの提供