裾野市は民間企業2社と連携し、小型無人機(ドローン)を使って岩波、御宿両地区の3次元(3D)マップ作成に取り組んでいる。次世代型近未来都市構想「SDCC構想」の一環として今後、ドローンや自動運転技術を活用したサービスの実証実験が行われることを視野に入れ、基盤となる地図データを確保する。
連携しているのは、流通情報システム機器製造の東芝テック(東京都)と、人工知能・ドローン管制システム開発のトラジェクトリー(同)。両社の担当者らが15~17日に両地区でドローンを飛ばし、上空約100メートルからの画像約1万枚を撮影する。画像データを重ね合わせることで、高精度な3Dマップを作成できるという。4月中にJR岩波駅を中心とした約80ヘクタールの地図が完成する予定。
市はトヨタ自動車が建設している先端技術の実証都市「ウーブン・シティ」の周辺整備として、岩波駅とのアクセス向上や、にぎわい創出に向けた環境整備などを検討している。地元住民や企業との議論の際に、マップに検討内容を反映させて説明資料として活用することも想定している。
(静岡新聞 東部総局・八木敬介)